Japanease (shift_jis)

アルバム紹介・感想


『たんぽぽサラダ』

CD:
PCCA-00264
release:
1983,4,21

tr.1 『ジャンニ(朝をつれて来る人)』

作詞・作曲:谷山浩子
編曲:橋本一子 & 藤本敦夫
橋本一子Piano, Sythesizer
藤本敦夫E.Guitar
岡崎倫典Fork Guitar
横山雅史Base
原田佳和 & 木村万作Drums
石井AQComputer

Hos:アルバム『たんぽぽサラダ』の話をするにあたって言っておかなきゃならんことがあると思う……。

ごう:ふむ。

Hos:ジャケットの写真、もっと良いのがあったんじゃないでしょうか? 写りの特に悪い奴を選んだんじゃないかって思うよ。

ごう:ちょっと(遠慮した表現)恐いよね (ぉぃ

Hos:ホントはもっと可愛いのにね。

ごう:コンサートとかで実際みると可愛いですよね :)

Hos:選んだの、浩子さんじゃない?

ごう:たぶんそうだと思う (苦笑)。というか、基本的に全部浩子さんがジャケットの写真とか選んでるんではなかったでしたっけ。

Hos:うん。それでいて、浩子さんが選んだ写真は周りの評判が常に悪いって話でしょう? 本人が言ってた (笑)。

ごう:『銀の記憶』がはじめて周囲の評価と本人評価が一致したやつですな。あれはホントに可愛い、別人かと思った (苦笑)。

Hos:それで『ジャンニ』だけど、今聴くと時代を感じるよね。

ごう:そだね。個人的にはこの『たんぽぽサラダ』は変わり目に位置してるアルバムだと思うです。これ以降音も曲もなんか変わったと思います。これ以前のはなんとなく「あ、古い感じ」ってのが多いかな。

Hos:逆に新鮮に感じたりもする。それから、このアルバムって最初はアナログレコードでリリースされたんだよね? アナログレコードと言っても後期はデジタル録音したものをレコードにプレスしていたんだけど、この曲はけっこうノイズが入っているから、録音もアナログなのかも。

ごう:そもそも浩子さんのアルバムで、はじめて最初からCDが出たのは、『しっぽのきもち』からじゃないかな? …調べ中… あ、全然勘違いでした。『たんぽぽサラダ』が初のCDです。

Hos:CD同時リリース?

ごう:いや、5ヶ月おくれ。同時は水の中のライオンから。

ごう:歌詞カードみると、この歌、1976.8.19〜1982.1.23って書かれてるんだよね。どういった経緯でこんなにかかったのかちょと気になる(^^;;

Hos:この日付って作詞・作曲にかかった期間なのかな? 6年近くでしょ。長いよね。ずっと作ってたとは思えないから、埋もれていたんだろうね。

ごう:あるひ突然思い出して……というやつですかね。『ジャンニ』は太陽の擬人化なわけなんだけど、書き初めた時と、完成した時では意味がけっこう変わってたりして。

Hos:歌詞カードといえば、MUSICIANSの欄に“石井明 えーきゅー”って書いてあんのね。今ではすっかりAQさんだけど、以前は本名(?)でやってたのかな。

ごう:AQさんはたしかこの時が初参加ですね。その次の『水の中のライオン』をはさんで、さらに次の『眠れない夜のために』からプロデューサとして本格的に参加してますね。

2000/7/13 記

tr.2 『パセリパセリ』

作詞・作曲:谷山浩子
編曲:橋本一子 & 藤本敦夫
橋本一子Sythesizer
藤本敦夫E.Guitar
岡崎倫典Gut Guitar
横山雅史Base
原田佳和 & 木村万作Drums
石井AQComputer

Hos:みんなのうただねー。こういう感じの曲はあんまり私の印象に残らないな。

ごう:んー、子供向けとみせかけていろいろと“怪しげ”っすよ。弟と寝てみたり (意味深)。さて、結局、「わたし」は何者なんでせう (笑)。

2000/7/27 記

tr.3 『LADY DAISY』

作詞・作曲:谷山浩子
編曲:橋本一子 & 藤本敦夫
橋本一子Sythesizer
岡崎倫典Fork Guitar
横山雅史Base
原田佳和Drums
石井AQComputer

Hos:美しい旋律、歌詞そして歌声がとても素敵。

ごう:結婚式用ですしね〜。実際これを結婚式につかわれた方もいるとか。……『歪んだ王国』とかを使うのもステキかもしれない (ぉぃ

Hos:誰かに贈ったものなの?

ごう:ええ。だれか関係者の結婚式に贈られたはず……どこで聞いたかわかんないや (^^;

Hos:ふむふむ。WWWで調べたところ、浩子さんのお友達へ贈ったみたい。って、思いっきり歌詞カードに書いてあるじゃん (汗)。式には『歪んだ王国』が荘厳でいいかもねぇ (笑)。愛の歌ってことなら『きみが壊れた』とかもいいんじゃ?

ごう:『きみが壊れた』はちょっと表現がアレな気が (苦笑)。

Hos:んー、ギターがいいよねぇ。流れるような弦の音は『小さな魚』を思い出させたよ。奏者も楽器も違うんだけど (汗)。

ごう:シンプルだけど“力強い”演奏と声ですな。

Hos:歌の主人公が愛らしい女のコってだけで評価が上がっている気もする (笑)。

ごう:みゅ、主人公は、実は、箱入り娘を男にとられた父という気がしないでもないですが、いかがでしょう (苦笑)。

Hos:どっから出てきたん (苦笑)。

ごう:え、状況的にそうやん (笑)。第三者視点、ずっと見守っている、外から来た男にうばわれる。ほら、親父さんだ (^^; 最後は花嫁姿を見せにきた娘をみて涙してるんだよ。

Hos:そんな内容の歌を友達の結婚に贈った浩子さんって?

ごう:いや、この歌をきかせて、親御さんともども感涙にむせび泣かせるんすよ。

Hos:ちなみにデイジーといえば『ハッピー・トーク』岡野史佳(白泉社)の主人公が同名です。全然関係ないですね。好きなんです (笑)。

ごう:『手のひらに星』では魔女っ子のヒロインとして活躍中みたいですね (ぉ

Hos:うーん、最近は絵柄が変わっちゃっていまいち好きじゃないんだよねぇ。……ホントに関係ないけど、いつも通りだから良いよね。

ごう:うみゅ (苦笑)。つぐみちゃん才能あるし (関係ない)。

2000/8/24 記

tr.4 『船』

作詞・作曲:谷山浩子
編曲:青木望
谷山浩子Piano
三戸幸男グループOrchestra

Hos:怖い (苦笑)。『あたしの恋人』と並んで、聴いていると背筋が寒くなる。愛の妄執っての? こういう歌詞は最近ないんじゃないかな。

ごう:まあ、『あたしの恋人』ちょっと別のベクトルな怖さだとは思うです。「幸せだった時」ってのがもうこわれちゃって、それは自分もわかっているはずなんだけど、それを否定できない……。『あたしの恋人』は、怖いのは怖いんだけど、(たぶん)幸せなんだよ。だからだいじょーぶ……かしらん (苦笑)。

Hos:それは尚更怖いだろう (笑)。

ごう:えいえんの愛はうつくしいんだよ (笑)。最近のだと『時の歯車』とかが比較的近い傾向の歌じゃないかな。ちょっと違うか。こっちは「いなくなった」ことを否定してて、あっちは、「いなくなった」ことは自覚はできてるみたいだから。

Hos:しかし、なんでこんなシチュエーションの歌を作ったんだろう? こんなことを考えてもせんないことだろうけど、やっぱり不思議だ浩子さん (笑)。

ごう:うーん、『船』のほうは、その時そういう心情だったんじゃないかなぁ。で、『時の歯車』のほうは、余裕のあらわれ (苦笑)。

2000/10/7 記

tr.5 『たんぽぽ食べて』

作詞・作曲:谷山浩子
編曲:橋本一子 & 藤本敦夫
橋本一子Sythesizer
藤本敦夫E.Guitar
横山雅史Base
佐伯玲子Drums
坂田明Clarinet
松本治Tronbone
藤沢俊樹Cello
吉野弘志Contrabass
仙波清彦 & 佐伯玲子 & 原田佳和Percussion
ロバVoice(Ass)
佐伯玲子Voice(Baby)
斎藤毅(ネコ)uncanny Violin
たんぽぽ合唱団Chorus, Laughter

Hos:初めて聴く人はきっと曲の出だしに入るセリフの怪しさに驚くだろうし、歌い方にも驚くだろうね (笑)。

ごう:たんぽぽたっべって〜♪

Hos:「一斉に目を吹き出したものがある」って笑いを抑えたように話すのがとても怪しくて。

ごう:あれは笑いをこらえてるよね。絶対。この曲はインパクトありますよねぇ。出だしに限らず、歌詞全体が怪しい、というか、けっこう恐い (^^;
私はさらっときくときにはあんま歌詞のことを考えずに響きをだけで聴くのですが、この歌はそれでもなんか怪しいかんじで好きです (^^;

Hos:歌詞はどう考えても訳解らんって (汗)。

ごう:いやぁ、たんぽぽがはえてきたんですよ、そこらじゅうから (笑)。もともとは名古屋の街灯をみて思いついた歌だそうですな。

Hos:ふーん。同じ街の灯だったら『地上の星座』がいいなぁ。

ごう:微妙に甘え系なうたいかたですな。浩子さんの「変な曲」系の中でもけっこう古いほうになるのかしらん。私の特に好きな曲の一つです。

Hos:うーん。オレにとっては好き嫌いを超越して印象に残る曲だな。好きって言うと趣味悪いし (笑)、嫌いかと言うと聴きながらニヤってすることもあるし。

ごう:がーん、私は趣味悪いのか (ぉぃ

Hos:『オールナイトニッポン』はだいぶ高いトーンで語していたらしいけどこんな感じだったのかも。

ごう:そうなのかも。ちょろっとテープでいくつか聴かせてもらったことはありますです。あんま覚えてないけど (^^;;

Hos:'80のイベントでラジオではこんな声だしてたの、ってやってくれたんだけど、かなり変な声だったよ (笑)。

ごう:びみょーにおのぼりさん状態だったのかしらん (^^;

Hos:テンションが高くしないと人前でなんて話せなかったから、無理に上げていたって言ってたかな。それが癖になったらしいよ。

2001/1/30 記


うえ♪うえ♪