Japanease (shift_jis)

アルバム紹介・感想


『僕は鳥じゃない』

CD:
PCCA-01389
release:
1999,10,20

tr.1 『笛吹き』

作詞・作曲:谷山浩子
編曲:石井AQ & 谷山浩子
旭孝Quena
田代耕一郎Irish Bouzouki
谷山浩子Piano, Synthesizer
石井AQPrograming, Synthesizer

ごう: ハーメルンなのりかな? とか聞いてたら、なんか悠久壮大モードオン。廃虚と化した世界の中から、子供たちをつれて未来をめざす彼の未来はいかに? 以下次号! って感じ。『僕は鳥じゃない』の発売イベントで浩子さんが似たようなこと言ってたかも。

Hos: 戦火の中のような描写だね。浩子さんの歌ではよく人類が全滅してるけど (苦笑)、今回も危なそうなんでしょうか?

ごう: きっと、地の果てに残るという清浄な地をめざして出発するんだよ。しかし、どうやってその情報を入手したのだろう (苦笑)。

Hos: 『ナウシカ』? (笑) 「“鉄の馬”=“車”を踏んで」ってところ、モビルスーツ? なんて思っちゃった。“鳥”も戦闘機に読み替えてしまったり。多感な少年時代に五島勉の本を愛読してたから (笑)。

ごう: んー、なんか超人的なかんじですな。イメージとしてはね、『BETTER MAN』に出てたヤクスギのおっさん (苦笑)。あの人、敵だったけど (^^; あー、『ジャイアントロボ』(OVA)にでてくる超人な皆様でも可。一日に千里ぐらい踏破しそうだ。崩れかけた高いビルの頂上にポールが立ってて、で、足場悪いのにわざわざその上に乗ってマントぱたぱたさせながら笛吹いてるの。

Hos: なんか筋肉ムキムキでいやーん。細身の美少年にしておこうよ (笑)。

Hos: 「黄金の弓に燃える矢をつがえ 見えない窓へと狙いを定め」このフレーズ、かっこいいよね。セルフ ライナーノートによると場所らしい新宿の高層ビルらしい。(セルフ ライナーノートは、予約特典のリーフレットまたは“谷山浩子ライブツアー '99 〜アナタ 最高 LUCY TUER ! 〜”のパンフレットに収録されています)

ごう: かっこいいですねぇ。よどんでる空気を切り裂いて、瘴気をはらうといったかんじのイメージがあります。

Hos: 曲の方は、出だしで鳴る笛や「とんてててん とんてん とんてて」と小気味良く刻まれる小太鼓(?)のせいか、ちょう日本風な感じがする。終わり際には大太鼓の連打もあるし。

ごう: そう、和風なんだけど、でもなんか、ロールプレイングの世界なんだよね(^^;

Hos: RPGかぁ、背景にある物語を意識させられるせいかもね。大太鼓の音ってオーディオ再生的には難しいとされているんだけど、浩子さんのためなら鳴らしてみせます。ここを大迫力で鳴らしきってこそ曲全体が締まるというものでしょう!

ごう: おお、すばらしい心意気ですな。

Hos: まーね。うちのステレオは浩子さんをリファレンスに調整しているから (笑)。今までも『約束の海』が低域再生の基準でした。

ごう: うーむ、うちの環境とは大違いだなぁ。うち今、PCのCD-ROMにそのへんで売ってる易い PC用のスピーカ(苦笑)。浩子さんの歌、もりあがった部分で音が割れるのがけっこうあります(^^;

Hos: それめっちゃもったいないよぉ。あ、ちょっと嫌な話 (苦笑)。今回のためにじーーーっくりこの曲を聴いていたら、2分45秒目くらいにノイズが入ってるのに気がついちゃった (汗)。「ぢーーー」って他の器材からノイズが流入している感じ。気がつかなければよかったよ。一度気づくともう……、ってこんなこと書いたら気にする人が更に増えてしまうか (汗)。

ごう: 全く気付いてません(^^;

Hos: ふふふ、これから気になってしまうのだよ<ぺし

ごう: それ以前にまともな再生環境が (苦笑)。

Hos: 浩子さんのために揃えなさい。さっきの話は気づいちゃうと、ポータブルMDでも聞こえちゃうんだけどね。

ごう: あう、ボーナスはすでにプリンタ用に一部予約 (^^; あと、Adobeのツールに化けることになるかも。ああ、原稿料は2月かなぁ(苦笑)。安めでそこそこで狭い部屋でもおっけな構成教えてください (^^;

1999/12/14 記

追記 2000/01/18

Hos: 出だしの歌詞で「街の姿を見透かす 彼の琥珀の瞳」って言ってるのね。見透かすということは、見た目とは異なるホントの姿を見ているということだよね。ということは、見た目には平和で楽しい街なんだけど「巨木は黒く焼けこげ」てて「ここにはもう何も無い」ということですね。

tr.2 『僕は帰る きっと帰る』

作詞・作曲:谷山浩子
編曲:石井AQ & 谷山浩子
渡辺等E.Bass, Mandolin, Fretless Guitar
谷山浩子Piano, Synthesizer
石井AQPrograming, Synthesizer

Hos: アップテンポな曲で、名作劇場の『トムソーヤの冒険』とか『ピーターパン』のような冒険物のエンディングに使われそうだと最初思った。

ごう: ふむふむ。

Hos: それに『未来少年コナン』とか。あと思いついたのが『愛をもういちど』に似てるなって思ったんだけど……。

ごう: それ、映画『未来少年コナン』のオープニングテーマ (苦笑)。

Hos: そう、まったく意識してなかったんだけど (笑)。イメージはまとまってた訳だね。

ごう: 私的には、『パジャマの木』とか『落ちてきた少年』系に分類するかにゃ。いずれも異世界迷いこみほわほわ系 (^^;
『落ちてきた少年』は、迷い込まれた女の子のほうの歌なんだけど、まあ、対ってことで。

Hos: そか、異世界だと思ったのか。オレは、えーと、子供の視点って低いでしょ。そこから見たときの感覚かな。ブロック塀とかやたらと高く見えて、周りが見えなくて。子供の頃に迷子になって、めっちゃ不安だったときの感じを思い出したな。小学生の頃に2回ほど大迷いしたんだよね。今も良く間違えるけど (苦笑)。

ごう: おお、そうとったですか。うち、田舎だからあんま迷子になりようがなかった (苦笑)。

Hos: そういうもんなの?

ごう: 道があまりないもん (爆)。そりゃ山の中とかなら迷子にもなれるけど、山っていってもちっこいから、降りてくりゃ帰れるしね。

Hos: なるほど。意外な相違点だ (笑)。

Hos: 曲調は明るいし、歌詞も前向きなんで自分を元気付けるのに歌いたくなるけど、深夜にひとりで残業してるときに口ずさんだりしたら、ますます暗くなりそう。「くちょー、ぜってー帰れないよー (泣)」

ごう: 前向きだけど、先行き怪しい歌だよ (苦笑)。

Hos: そうか、先行きが怪しいからますます暗くなってしまうのか。

ごう: そーいう密やかにダークなところが浩子さんらしいかと (笑)。

Hos: らしいよね〜。

1999/12/31 記

tr.3 『僕は鳥じゃない』

作詞・作曲:谷山浩子
編曲:石井AQ & 谷山浩子
松永俊弥Drums
バカボン鈴木E.Bass
田代耕一郎A.Guitar
谷山浩子Piano, Synthesizer
石井AQOrgan, Programing, Synthesizer

ごう: 最初の空気は厭世感ただよってて『しまうま』に近いんだけど、シニカルで終わるのではなく、自分の過去やら周りとのしがらみやらいろいろ抱えたまま、うろうろしながらも何とか前に進もうとあがいてる感じですな。

Hos: 『しまうま』は既に壊れちゃってるからね。「寝むるだけ、食べるだけ」状態。

ごう: みゅ、『しまうま』壊れてるかなぁ。壊れてたら幸せになれるんだけど、壊れられないから辛い歌だと思うですよ。「寝るだけ、食べるだけ」状態というのはそういうことかもしれないですね無為に生きてるだけってことで。

Hos: あら、感じ方が逆だね。オレは『しまうま』は幸せそうで、『僕は鳥じゃない』のほうが壊れられない辛さを感じる。

Hos: この歌では「鳥」と「人間」を対比しているんだけど、どちらが“良い”あるいは“幸せ”かを言わないところが浩子さんらしいと思う。

ごう: ぱっと見では「鳥」な人生で生きたほうが楽なのかもしれませんな。でもあえて、「人間」を選んでいくところが人間たるゆえんだと思うです。私の場合、これを聴くとポジティブな気分が喚起されるのです

Hos: オレも同じ様に受け取れるときもあるけどね。でも、ネガティブな気分に浸っている時に『僕は鳥じゃない』を聞くと、「心が捻れてても」とか「愚かでも」とか、そういう言葉の連呼が自虐的に気持ちいいよ。努力して人間としての形を保っていることが意識させられて、そしてそれを放棄したくなったりもする。まぁ、それでも“笑ったり”“愛したり”できるだけ人間のほうがいいみたいだけどね。誰か愛を交わせる相手を紹介してください (苦笑)。

ごう: 紹介するぐらいなら自分のにします(苦笑)。

2000/01/19 記

tr.4 『おひさま』

作詞・作曲:谷山浩子
編曲:石井AQ & 谷山浩子
旭孝Recorder
吉川忠英A.Guitar
谷山浩子Organ, Synthesizer
石井AQPrograming, Synthesizer

ごう: 岩男潤子さんへの提供曲『おひさま』の別歌詞バージョンです。その後の二人。ああ、こりゃ、完全に尻に敷かれているんだろうな (^^;、べたぼれしちゃったほうの弱みだにゃ。

Hos: そんな感じだよね〜。だって惚れちゃったらしょうがないもん。自分が犬チックだと認識しているところがさらにダメ (誉め言葉)。

ごう: ちょっとかっこつけて愛の言葉を囁いたら(←たぶんちょっと久しぶりで、てれてれモードON)、彼女は全然聞いてなくて「ねこーねこー」してる所が好きです(やや状況の拡大解釈)。

Hos: でも、その“ちょっと久しぶり”ってのが、1日ぶり程度だったりするんだぜ、コイツ (笑)。

ごう: その1日前も聞いてもらえてなかったりして……。

Hos: 周りからは気難しいと思われている奴がしっぽ振ってるところがねー。一緒にいるだけで幸せになれるのは非常に羨ましい。この歌のシチュエーションには経験的に非常に思い入れ深いものがあって、あんまり思い入れてると事情を知っている人からいい加減にしろって突っ込まれそうなんだけど、それでもやっぱりぐっと来ちゃうなぁ。

ごう: ほう……、じゃあその話はまた今度の飲みのつまみにでも……。

Hos: 人には言えませんから (笑)。音的には、ゆったりと爪弾かれるストリングスが歌詞にぴったりの雰囲気を醸し出してて好き。等さんのW.Bassはきっちり鳴らすとしびれる。最高! 歌声は岩ちゃんに負けず劣らずかわいいよね。浩子さんのかわいらしさをあらためて感じた。

ごう: かわいく歌ってる時はほんとかわいいですよね〜。しれっと内容がアレだったりするけど (苦笑)。この歌は声と内容が一致しているので、初めての人でも安心です。

2000/01/28 記

tr.5 『キャンディーヌ』

作詞・作曲:谷山浩子
編曲:石井AQ & 谷山浩子
古川昌義E.Guitar
渡辺等W.Bass
石井AQAccordion, Programing, Synthesizer

ごう: 彼女は壊れた女の子、あるいはロボット? そして彼女にココロ奪われた僕。ああ、すげー好みな空間だ。時間感覚も狂ってるし。なんかイメージ的に瑠璃子さんって感じ。

脚注: 瑠璃子さん: 月島瑠璃子。『雫』(Leaf)の登場人物。“電波”を受信できる“あちら側にいってしまった”女の子。

Hos: 最初は歌詞の意味を考えていたのだけど放棄しちゃった。「あー、浩子さんらしい歌だなぁ」って感じるのが精一杯。

ごう: こないだのコンサート(アナタ 最高 LUCKY! TOUR '99)で浩子さんじきじきにこの曲についての解説があったけど、 結局謎だったような気もします (苦笑)。一応、「恋愛感情」という、摩訶不思議な世界が表現されているとか。

Hos: オレ達は1ヵ月に渡ったツアーの初日と楽日に行ったのだけど、解説の仕方が大幅に改善されてたね。それでも、話始めと終わりが一致してなかったような (笑)。楽日の浩子さん曰く、恋愛の中には相手を好きと想う以外に、人が手に入れられない何か遠いものを求める行為が含まれていると考えているそうな。その、恋をしていて何かが見えているように思える歪んだ世界をあらわしたのが『キャンディーヌ』。……違ったっけ?

ごう: あってるよん。あと、恋愛状態で、「脳みそぐちゃぐちゃ」な状態、を歌った歌といってたと思うです。

Hos: 歌の中のボクがキャンディーヌに恋をしているから恋愛の歌というわけではないとも言ってたね。説明を聞くとますます難解になる。

ごう: (^^;

Hos: ちなみに、初日はAQさんのモニタースピーカが不調で結構長い間調整していたんだけど、その間に場つなぎとして話してたね。

ごう: このアルバムの中では二番目に謎度の高い曲ですかねぇ。

Hos: 一番目は『ドッペル玄関』だね。

ごう: 歴代浩子さん謎歌ランキング(なんだそれは)的にもけっこう高いかも(笑)

2000/02/07 記

tr.6 『あかり』

作詞・作曲:谷山浩子
編曲:石井AQ & 谷山浩子
古川昌義E.Guitar
渡辺等W.Bass
石井AQAccordion, Programing, Synthesizer

Hos: 1999年に公演されたお芝居+コンサート『幻想図書館 〜雪の女王〜』のために作られた歌です。

ごう: 物語全体を通してのテーマ曲といったところでしょうか。お話への導入前と、それから最後のシーンで浩子さんと青山さんとのデュエットで歌われてましたね。盛り上がるんだな、これが。

Hos: これ、雪の女王のアルバム(『カイの迷宮』)には未収録だったので、コンサートで最初聞いた時にはかなりびっくりしました。相当印象に残りましたね。で、今回待望のアルバム収録。雪の女王はLD、DVD、VCが発売されましたが、この曲目当てに買った人も多かったんじゃないかな。オレもそうだったんだけど、LDはどうしても聴くのが面倒でなかなか聴けなかったよ (苦笑)。

ごう: 私の買った初のDVDだったりします(^^; というか、これと『To Heart』しか持ってないけど (苦笑)。

ごう: おだやか癒し系。やさしい気持になれる歌です。浩子さんの歌にはけっこう毒のような部分とか、癖があることが多いのですが (誉め言葉)、この歌はそういう点はなんかないので (^^; けっこう広く受け入れられると思います。言葉の選びかたの上手さはやっぱ浩子さんですね。情景を想像しつつひたるべし。

Hos: うんうん。この歌は情景を想像させるよね。オレが思い浮かべる情景は『ミンキーモモ 夢にかける橋』の街並みたいな感じかな。宮崎駿監督作品でも可。レンガを基調にした建物があって、歌詞通りに運河があって。どこ? と聞かれると見た目はヨーロッパなんだろうけど、歌から受ける印象としては懐かしい街並みってことで、やっぱり日本なのかな。

ごう: 俺的イメージでは、北海道のどこぞにそーいう(レンガ基調)街があるらしいということで(伝聞。心でしかいったことない(笑))そこ。運河がある街ってのは日本にはあまりない気がする (^^;

Hos: そこ、行ったことある。『ときメモ2』(コナミ)のゲーム中で (笑)。

ごう: こないだ行きました (笑)。なお、題名だけで反応するのは基本です。

Hos: じゃあ「ふたつめの」は神崎さんのほうですか (笑)。

ごう: ん、藤崎さんのほうかもしれない(苦笑)。最近、なんか増えたね (^^; 今後、「子供の名前」で上位に食い込んできたりするのかしらん (ぉ

Hos: 藤崎あかりって……『あかりMIX』だっけ? 囲碁マンガだっけ?

ごう: 囲碁マンガ(『ヒカルの碁』(小学館))のほうです。MIXのほうは……名字忘れた(^^;

脚注: ※ あかりといえば神岸あかり(『To Heart』(Leaf))

Hos: ああ、また脱線しまくってしまいましたが、落ちこんでいるときに聴いたらその優しさに涙してしまいそうないい歌です。

2000/02/17 記

tr.7 『夢の歯車』

作詞・作曲:谷山浩子
編曲:斎藤ネコ
吉川忠英A.Guitar
エルトン永田Piano
松原秀樹E.Bass
山田恵美子Flute
池田昭子Oboe
十亀正司Clarinet
斎藤ネコViolin

ごう: うひょ、完璧にマイナーな歌だ〜。結構久しぶりな感じ。最近の曲はたいていマイナーな中にもちらっと光があるとか、あと、暗くても“狂気”を含んでて味が違うかなんで、ちょっと異色かも。「私は動いて私は生きてる」の部分とかちょっとぐぐって来る。

Hos: “マイナー”って言ってるけど、音楽用語の“マイナー”?

ごう: あー基本的に音楽用語ですよん。「短調」。んと、少し広く意味をとって、曲調だけでなく、内容的にも“暗い”ってことで使ってます。

Hos: コンサートの感想などで、少数というか日の目を見てない(笑)というか、いわゆる“マイナー”と混同している人がいたりするんだよね。オレも判別できるわけではないのだけど。

ごう: まあ、浩子さん、実際マイナーだし(苦笑)。でもマイナーな中ではメジャーだよね。

Hos: 歌詞の内容は、いちおう人間の失恋の歌? なんだか、浩子さんが普通に人間の事を歌っていると違和感がある。例えば『河のほとりに』なんて、初めて聴いたときには驚いた。

ごう: むぅ(^^; 昔のある時期はこういう曲が多い、というかこういう曲ばかりなのです。『鏡の中のあなたへ』とか『夢半球』あたりがピークかな。それ以前もですが、それ以降はふっきれたのかどーかわかりませんが、変な(失礼)歌の比率が上がっているように思います。確かに私も親しんでいるのは変なほうが多いので、少々違和感がありました。

Hos: 変なって……、オレもそっちの系統が好きだけどさ (笑)。さて、この曲は演奏としては間奏に折り重なるように響くフルートとヴァイオリンがいい感じ。なにより、歌に寄り添うように響くエレキ・バスが聴き所かな。オレのもうひとつの趣味であるオーディオで、最近は、低音を再現するのに凝っているのだ。

2000/03/25 記

tr.8 『ドッペル玄関』

作詞:谷山浩子
作曲:石井AQ
編曲:石井AQ & 谷山浩子
古川昌義E.Guitar
曳田修Chorus
石井AQPrograming, Synthesizer

ごう: 来た来た来た来た! 待ってましたよ、こういう歌を! 題からしてぴぴっと来るものがありましたが、期待は裏切られませんでした。浩子さんの歌、いろんな世界があって、私はぜーんぶ好きなのですが、やっぱ他の人との違いを強烈に感じるのはこういう歌があるからこそです。こんな歌詞誰が書ける? けっこうイッちゃってる世界なのですが、それがまた魅力的。ノリが軽いし、言葉遊び的な部分もあって、子供って正直だから、けっこうこういうノリ好きなんじゃないかしらん。情操教育にいいかも(ぉ

Hos: のっけからごうちゃが壊れております。やだよ、こんな曲で育ったガキなんて (苦笑)。

ごう: えー、胎教にも良いと思うよ (ぉぃ。「あーめーあーめー」の部分なんて喜んで歌うと思うけどなぁ(笑)。まあ、無難に子供を洗脳教育する場合には、しっぽのきもちあたりが無難だとは思いますが (苦笑)。

Hos: ノリと言えば、この曲を歌っているときの浩子さんはかなりノリノリで(AQさんも)、見ているこちらも踊りたくなるくらい。この曲を演ったコンサートの帰り道に「手拍子とかしたかったよね」とふたりで話していたら、同じくコンサートの帰りであったろう前を歩いていた女のコふたりが振り向いて、「そうですよね、私達もそう思ってました」と思わぬコミュニケーションをしたこともあったな。

ごう: 同じことを考えてた人、けっこう多かったとみた。ただ、手拍子をどういれるかってのはちょい難しいかもしれない (^^; AQさんによるタイミング指導を希望♪

Hos: あ、いいねー!

ごう: 曲の中の歌詞ではやっぱ「いらっしゃいませま〜した♪」の部分が好きかな。なんか、歌ってる浩子さん、うれしそうで (笑)。『悪魔の絵本の歌』の「わくわく悪魔のえっほっんに♪」の部分と同じよーなイメージね :)

Hos: 嬉しそうな浩子さんというと、同じく『たんぽぽサラダ』収録の『たんぽぽ食べて』。これはセリフだけど「いっせいに 芽を吹き出したものがある」のところ。ぞくぞくしちゃう (笑)。歌詞はそーだねー。こういう歌だからまともに意味を考えちゃいけないのだろうけど「体の裏と表も きれいに裏返るって噂♪」とかね。いったいどんな噂やーっ!! って楽しくなっちゃう。

ごう: 卵の殻をわらずに中身がとりだせる世界なのね、たぶん (笑)。

Hos: 「あーおーあーおーあーかーあーかー」の個所は声の伸びが聴いてて気持ちいいね。やっぱり意味はさっぱりだけど (笑)。

ごう: 「うーまーうーまうーしーうーしー」の意味不明も高いよね (苦笑)。しかしどういう基準で動物を選択したんだろ (苦笑)。

Hos: ちなみに、解説しなくても丸分かりですが当ページの名称はこの曲からいただいてます。以前から浩子さんページを作りたいなと考えてはいて、denpa.orgのドメインも取得済みでした。ある日、風呂に漬かりながら「ページの名前とサブドメイン名は何が良いかなぁ」とふにゃふにゃ考えているうちに、ドッペル玄関>どっぺるげんがー>どっぺるでんぱー>ドッペル電波 と行きつ戻りつ思いついたのです (笑)。

ごう: ああ、なんて安易でべたべたな (苦笑)。

Hos: でも、一発で憶えてもらえるでしょ?

ごう: まあ、変な名前ですから (苦笑)。浩子さんにも粋っていってもらえたし (ぉ

2000/04/07 記

tr.9 『DOOR』

作詞:谷山浩子
作曲:崎谷健次郎
編曲:丸尾めぐみ
見砂和照Drums
六川正彦E.Bass
伊丹雅博A.Guitar, E.Guitar
藤井珠緒Percussion
松岡裕雄Oboe
丸尾めぐみPiano, Programing, Synthesizer
石井AQPrograming

ごう: なんか、すごく切ない感じのするラブソング。この春(2000年)の映画の主題歌だそーです。浩子さんがこないだイベントでネタばれしたんだけど(苦笑)、なんか「泣け」と言わんばかりのシチュエーション。で、それを頭において、これ聞くとかなり来るものがあります(^^;; うう、そういうシチュエーションと、言葉には弱いんだよぉ。

Hos: 映画は見に行くつもりだったんだけど、仕事のピークと重なってしまい(苦笑)、見に行けなかった。手塚治虫原作で、眠りつづけていた少女が奇跡的に目覚めて……という話らしいね。この曲の出だしでリズムを刻んでいる音がまるで心音のように聞こえる。

ごう: おなじく見に行ってません (^^; あらすじは上述の通り浩子さんが全部教えてくれました (苦笑)。

Hos: この歌はほんとに切ないよね。アルバムの中でもとても気に入ってる。映画の主題歌らしく盛り上がりのある曲だけど、それがしんみりとした気分をドラマチックに伝えてくる。

ごう: 良い曲ですよね。人にすすめる時にもばっちりです。

Hos: 映画のエンディングに被せられたら泣いちゃうよ。

ごう: あ、ちょっと 雫 True End 的。

Hos: 『雫』を持ち出すか。じゃあ、オレは『Kanon』ね (笑)。思いっきりあゆでしょう。

ごう: あゆの場合最後に大きな奇跡がおこりますな。雫も“Happy End”が準備されている (^^;; この歌の場合、それは無い、ということがもの悲しさを引き立てますね。

Hos: 歌詞を見ると、彼女とのことは全て過去形であらわされているからそういうことなんだろうね。映画のほうでは石井聖子さんが歌っているけど、そちらも聴いてみたいな。

2000/04/22 記

tr.10 『窓の外を誰かがあるいている』 ♪更新♪

作詞・作曲:谷山浩子
編曲:石井AQ & 谷山浩子
谷山浩子Piano,Rhodes,Synthesizer
石井AQPrograming,Synthesizer

ごう: しんみり哲学系。ときどきふっと自分のいる世界と、なくしてしまったもの、忘れてしまったことに思いをはせるとき、おらにもほんっっと、ごくたまーーーーーにだけどあるんだよ(^^; そういった時の歌ですね。

Hos: すうっと個人の生死をすり抜けてしまうスケールが浩子さんの魅力のひとつだと思う。それは特にオレを虜にしているものだからこの曲の出だしはゾクゾクする。

ごう: 「永遠」と「一瞬」が大きく違うようで実は同じもの、といった感覚ってのは、時々感じることがありますが、なんとなくそれを言葉にするのは難しいのに、浩子さんの場合、それをさらっと歌ってしまえるってのはすごいかにゃ。

2000/06/27 記


うえ♪うえ♪